VRZONEやゴジラの映画館、東京ミステリーサーカスなどのエンタメ施設が集まる歌舞伎町の一角。
ここにBOOK AND BEDという、「”長時間読書に夢中になりすぎて、気づいたら寝ていた”という幸せな経験ができる」というコンセプトの宿泊施設がオープンしました。
もともと池袋や浅草にもあって、興味があったので(デイタイム利用、宿泊なし)としてこの機会に足を運んでみました。
予想に反してこういう感じだったとか、こういうシステムだったという細かいところも書いていこうと思います❗
Contents
目的は”心地よい読書の時間”を得ること
リラックス×たくさんの本という条件叶わなさすぎ問題
わたし、本を読むのも漫画を読むのも大好きです。
活字を読んでいないと落ち着かないくらい、幼い頃から読書が好きです❤
特に最近暑さでストレスが溜まっていたので本や漫画を読んでストレスを爆発させたかったのです。
でも家にそんなにたくさん本があるわけではないっていうか置く場所ないし、近所の図書館は小さいし、レンタルコミック店からは物理的に何冊も持ち帰れない…
となると漫画喫茶が一番有効な手立てだと思うのですが、漫画喫茶が苦手なんですよね…
※あと「漫画がたくさんあるスーパー銭湯の休息室」という素敵な案もありましたが、どこも自宅からは遠くてせっかくお風呂に入ったのに帰りは汗だくになることがわかりきっていたのでこの真夏に決行するのはやめましたw
ちなみに、理想はレンタルコミックの宅配です。
漫画や本はやっぱりお家でゆるゆるリラックス状態で読みたい!
ということで何社か登録したけど私の読みたいものが全て貸し出し中だったのでやめました。
案外在庫少ないのか?
漫画喫茶がニガテ
私が今まで行ったところがそうだっただけかもしれないけど、まずBGMがなくてシ〜〜〜ンとしているのが苦手なんです…BGMあるけど小さすぎて意味ねえええっていうところもあったな。
シ〜ンとしていると隣の個室の人の気配を感じてしまい落ち着かないし、廊下でドリンクや読む漫画を探しているときも必要以上に自分の足音などが気になってしまいます。
狭い個室も落ち着かない…
静けさと音、これがダメなんですよね…
落ち着かなさという視点で見ると、漫画喫茶って別にスタバのようにリラックスできる空間設計がされているわけではないので(少なくともそう見えます)、リラックスできない!
長時間いることを前提にしているサービスなので個人的にはそこも残念です。
自習室みたいな机のスペースとか誰得って思う。
とはいえ需要があるから存在していることもわかるし、コスパの面でそうなっていることはわかります…
つまり私はもう少しお金を出してもいいからリラックスできる漫画喫茶がいいな〜って思っているだけです。
女性という視点で見ると、個室になっているからこそどんな人がいるかわからないので逆に不安になるという弊害も。
オープンな漫画喫茶がいい
そこで漫画喫茶というワードで画像検索して、理想の漫画喫茶を見つけることができました❤
って韓国か〜い!
こういうファミレスの個室やカフェのテーブルみたいな感じの雰囲気がいいんですよね…
「自分のスペース」感はあるけど、オープンでどんな人がいるのかわかる。
しかも会話してもOKみたいな。
シーンとするよりは程よい雑音がある方が安心感があります。
オープンな漫画喫茶といえそうなBOOK AND BED
ここでわたしはBOOK AND BEDに期待したわけです。
BOOK AND BEDの写真を見る限り、オープンスペースが多くて落ち着くインテリアでまとめられているし!
BOOK AND BEDへの道のり
ミステリーサーカスのビルのサイドに回り込むとエレベーターがあり、そこから8Fまで上がります。
エレベーターを降りると木を基調としたおしゃれな空間がひろがります。
看板を掲げているわけではないので「ここで合ってる…?」と一瞬不安になりました。
BOOK AND BEDのシステム
↑黒い幕があるところがベッドの入り口です。
日中の場合、まずは宿泊かデイタイム利用(ビジター)か決めておきます。
また、このお店は図書館のようなスペース(ベッドも中にある)とカフェスペースに分けられるので、どの場所で読むかを選びます。
・ドミトリーのベッドの中(空いていれば宿泊しなくても使える)…840円/1時間
・図書館スペースの椅子で読む…540円/1時間
・カフェスペースで読む…表記されていないのに聞いてくるの忘れました…飲み物代で2時間滞在できる、とかかしら。
ちなみにカフェスペースはこんな感じで、細長いソファがありました。カフェでも本は読めるようです。
わたしは2時間で1080円のベッド利用なしコースにしました。
宿泊施設だからか、帳簿に名前や連絡先を書く必要があります。
フリータイムは1620円なので、4時間以上いる場合はフリーの方がお得です。
また支払いは何が合ってもクレジットカードで払いましょう、クレジットカードを忘れたらもうこの日はここには入れません。
外国のバックパーカーさんも多かったし盗難防止のためかな。
サークルの幹部にいそうなスタッフさん
受付をしてくれたスタッフさんはなんかすごいフレンドリーな感じ。
大学のサークルの幹部にいそう!ここの店員さんは全員過去に大学のサークルの幹部をやっていたんじゃないかと思うくらい。
とにかく明るく振舞おうという努力がにじみ出ています。とはいえガンガン話しかけてくるとかではないです。
新人さんっぽい方が頑張ってフレンドリーにしているように見えたので、おそらくそういう接客がお店の方針なのだと思います。
実際「店員さんが親切」みたいなレビューをよく見かけます。
ただ大人しそうな女性のお客さんがカフェメニューを押し売りされていて(押し売りってほどではないけどあそこまでマンツーマンでオススメされたら断りづらいテンション)少し困っていました。
受付終了後の手順
受付を済ませたらカードキーをもらい、受付後方の大きい扉を抜けます。
階段のようになっていて、どこに座って読んでもOKというおしゃれなスペースがありました。
おしゃれなんだけど、端っこに人が座っているとサイド棚の本が借りづらいという弊害がありました。
あと隣にコーヒーとか置いて本を読んでいる人がいると、降りるときに倒してしまいそうでヒヤヒヤする!
こういうところから、このお店がいかに「落ち着いた大人向けの店か」ということがわかりますね。
こんな本があった
漫画も本も絵本も写真集もありました。
絶景の写真集やアート系の雑誌、旅に関するエッセイなど、おしゃれなものがチョイスされているイメージ。
逆に言えばギャクマンガ日和とか女性自身とかは置いていませんw
↑店舗や時期によると思うけど、イメージ的な話ね。
漫画については、「いつかティファニーで朝食を」「逃げ恥」といった大人向け有名どころの漫画が多い印象です。
ワンピースみたいな巻数の多い少年漫画とかは見かけませんでした。エヴァンゲリヲンがあったのは覚えています。
インテリアも落ち着くし、オープンスペースにソファがあるし、BGMもいい感じにかかっている。
う〜ん理想の読書スペースですね!
他のお客さんも普通に会話をしていたのも個人的には良かったです。
パリピみたいなお客さんが自分たちの写真をカメラでパシャパシャ撮ってはしゃいでたのはちょっとびっくりしたけどw(ずっとうるさくしていたわけではないです)
個性的なカフェメニューも頼める
カフェプランでない人でも、受付でカフェメニューをオーダーすることができます。(ここで購入せずとも、持ち込みもできるらしい)
私はコーヒーゼリーが入っているアイスコーヒーを頼みました。
ここのお店のコーヒーは茶色なんてものじゃなく真っ黒いっていうのが売りみたいです。
私が頼んだコーヒーゼリーは600円で、その他のメニューも歌舞伎町にあるカフェに準じた値段でした。漫画喫茶のソフトドリンクに慣れていると高く感じるかもですね。
それでも、名前がおしゃれすぎてちょっとどんなものが出てくるのか想像できないドリンクがたくさんあったので、カフェ利用だけでも全然価値ありだとおもいました。
トッピングの粉が落とし穴
ただな、このコーヒーゼリー、黒い粉がわっさ〜とかかっていて気をつけないと服や本を汚してしまうんですよ…飲むたびに唇を拭かないとホロっと落ちていきそうで;;
なぜこれメニューに入れた…?とはおもったwww
でも実用性よりおしゃれさを追求するその姿勢はこのお店にあっていると思いました。
スタッフさんが運んでくれる
受付で頼んだらスタッフさんが自分の元まで運んでくれます。
こんな大変な飲み物をトレーに乗せて…ドキドキした顔で運んでくれるんです…!
フレンドリー接客という義務を課されたスタッフさんが冗談を言いながらこのコーヒーを持ってきてくれてのですが…
その時すでに集中して本を読んでいたので、驚いて「!?…ありがとうございます」みたいなそっけない反応をしてしまい気まずい雰囲気が流れた事件がありました。ごめんな。
読書しにくる店なのにそこまでのフレンドリーさはいらなくね?と思うけど、まあこのお店なりのマーケティングがあるのでしょう。
私が感じたBOOK AND BED のいいとこわるいとこ
人が選んだ面白い本を読むことができる
本の表紙が見えるように置いてあることが多くて、今まで存在を知らなかったけど読んでみたいな!という気持ちになる工夫がされています❤
普段本を読まない人でも楽しめると思います。
わたしはMAPSという世界中の国々の風習やそこに住む生き物、食べ物、有名な場所などを綺麗な絵で書き込んだ地図の絵本を読みました。
上の写真はモンゴルのページの「オルゴイコルコイ」が衝撃すぎて思わず撮影したものです…?
オルゴイコルコイは想像上の生き物なんだって。実在していなくて本当に良かった。
この本はとても大きいし(A4×2よりでかかった気がする)、そこそこの値段がするので自分では絶対に買話なかったと思います。
こんな出会いがここにはあるんです❤
さっきも書いたけど超落ち着く
私は平日に行ったので休日だともっと雰囲気は変わるかもしれませんが、ほどよいざわざわ感とおしゃれなインテリア&BGM…読書するのに最適な空間でした。
しかもおいしいコーヒーもあるし、やばい最高。
持ち込みでお気に入りのドリンクをお供にすることもできます。
思ってたより本が少ない
1日滞在しても読みきれないくらいの量はあるけど、思ったより少ないです。
冷静に立地のことを考えれば、絶対にそんなに広くないしそれに伴って蔵書数も少ないはずなのですが、それにしても思ったよりずっと少ないです。
そりゃあおしゃれな空間設計に重きを置いていたり、ベッドやカフェスペースを作ったりしているので、ふつうの漫画喫茶に比べると圧倒的に本を置く場所は少なくなってしまいますよね。
だから「あれとあれを読みたいから行こう」みたいな普通の漫画喫茶のノリで行くとがっかりするかも⚠
わたしは「続きがきになるけどちょっと怖いから、家以外の他の人がいる空間で読みたい」という漫画があったのですが、それは置いてなくて残念でした。
こんな目的で行くのがオススメ
デイタイム利用をする前提だと、おしゃれなカフェで落ち着いてたくさんの本を読みたいけどずっと席を占領するのもな…という人や、あと待ち合わせまでの時間つぶししたい!とか、という人におすすめです✨✨
会話ができる雰囲気なのでカップルでの利用もいいと思います。
ただ「あの漫画読破するぞ〜〜〜!」って人、とにかく静かな場所がいいって人はここよりも普通の漫画喫茶や図書館の方が合っていると思います⚠
今回はデイタイム利用だったけど周りに遊ぶところが盛りだくさんなので、宿泊に組み込んだら若者の東京旅行に最高ですね…☺
もし私がもう少しここから遠い場所に住んでいたらぜひともそうするわ❗❗