しっとりした粉質でハッとするような鮮やかな発色のものが多い欧米のアイシャドウ。
質感もマットやメタリック、大粒グリッターのものが目を引きます。
日本や韓国では肌なじみのいいマイルドな色、かつ細かくチラチラと輝くラメシャドウが多いですよね。
私はいまアメリカに住んでいるので欧米系のコスメに触れる機会が多いです。
パッケージもかわいいし日本では見ないような色と質感に心おどり、これでメイクをしたいと思う方もきっと多いですよね。
でも私の場合、欧米系の方々と同じ方法でメイクするとなんか違う…。
自分のメイクのスキルが低いからか?と思ってデパートの化粧品売り場でBAさんにタッチアップしてもらうこともありますが、やはり似合わないんですよね。笑
私の顔は彫りが浅いので、欧米の方々がやっているようなメイクの方法では似合わないのだという結論に達しました。(アジア人でも彫りが深い人は欧米の方々みたいな濃いメイクも似合っていますよね。)
でも集めたコスメは使いたい!ので私でも似合う欧米系の鮮やかアイシャドウの使い方を試行錯誤しています。
普段メイクを研究されているかたには特別驚くようなことは書いていませんが、私が日々行っている工夫をまとめてみました。
欧米系鮮やかマットカラーを自然に使いたい
ラメはどんな顔立ちでも使いやすいと思うので、今回使うのは鮮やかマットカラー中心です。
今回は手に入れた時「全く使いこなす自信がない☆」と思った2つのパレットを使います。
(じゃあなんで持っているかというとビューティーボックスに入っていたからだよ!)
1つ目のパレットはDOMINIQUE COSMETICSのCEKESTIAN THUNDERというパレット。
Beautylishなどでも取り扱いがあり、セフォラの「次来るコスメ」的なコーナーにも置いてあるブランドなので知っている方もいるかもです。
アイホールはブラシで塗る
鮮やかマットカラーでも、うすく均等に塗るといいかんじになるケースは多いと思います。
ただ発色よくしっとりした欧米系のアイシャドウは指やチップで塗るとかなり色濃くついてしまいます…
海外コスメが好きな方には常識だと思いますが、やはりブラシで塗るほうがきれいに仕上がるように感じます。
ブラシの片側にほんの少しだけ粉を取って(本当にほんの少し!!!)、左右にふんわり動かしながらアイホールにのせます。
ブラシのもう片側のまだ粉がついていない面で余分な粉を落としたりぼかしたりしています。
チップで塗ってみたけど濃くつきすぎるしムラができるし大変でした…
欧米系のアイシャドウには日本のようにチップが付属していない理由がわかった気がする(用途に合ってないから)。あとあの小さなチップはきっと日本人の目の大きさに合わせたサイズなのでしょうね。
アイシャドウを塗った後にパウダーを重ねる
思ったよりも濃く色づいてしまったときには、パウダータイプのファンデーションやルースパウダーをクリースブラシでアイシャドウの上に重ねます。
色が少し抑えられてマイルドになります。
一番お気に入りのブラシはアイハーブで買えるe.l.fのクリースブラシです。
このタイプのブラシは5種類くらい色々なメーカーのものを試しましたが、これが使いやすくて2本持っています。
濃い色はアイラインとして使用する
スモーキーカラーは彫りが深い欧米の方がまぶたに塗るとクールでセクシーな雰囲気になりますが、わたしは(その方々に比べると)童顔のアジア人顔なのでまぶたの広範囲に入れると違和感があります。
ということで私は暗めの色はアイライナーとして使うことが多いです。
細いメイクブラシに化粧水などを含ませるときれいに線を引くことができます。
アメリカに来て、リキッドのカラーライナーがあまり売ってないなと思って探し回ったのですが(なかった)、アイシャドウをラインとして描いている人が多いのかもしれませんね。
ただし、アイシャドウをアイラインにするときはアイベースを仕込んだ方がいいと思います。
特に青系のアイシャドウは下まぶたに色移りしやすいし、そうなったときには誰かに「殴られたの?」って聞かれるから…!笑
アイライナーの筆はアイハーブで買ったbdellium toolsの760とecotoolsのDaily Defined Eye Brush Setに入っていたDetail linerを使っています。これもお気に入りです。ブデリウムの方はリップ用にもう1本あります。
→iherb/Daily Defined Eye Brush Set(1000円)
アイラインの目尻側に色を重ねる
アイラインの目尻側だけに濃い色をぐっと乗せるだけ。
楽なのに程よい仕上がりになるのでよくやるメイクです。
私の顔の上で鮮やかカラーが映えるっていうのはこういうことだと思うんだ。
ふんわりラメを乗せる
ベースが濃い目のラメシャドウは、ブラシを使うとラメだけをアイホールに乗せることができます。(まあ物にもよるけど)
これもやはりチップだと色濃くついてしまうので、クリースブラシでラメだけをすくうようにまぶたにのせます。
ベースカラーがシアーに色づくのでほどよい濃さになるし、既に何らかの色をベースに塗っている場合はラメだけトッピングした感じになります。
次はこのテトリスとのコラボパレット(謎)を使用してみます。
左の肌なじみが難しそうな黄緑と青の2色を使います。
ブラウンはエクセルのクチュールシャドウのものを使いました。
目尻に色を乗せる
色も色だし個性的ではあるのですが、上がブラウン一色だと派手になり過ぎないしわたしは元々涙袋がないのでこうするとバランスが整います。
ブラウン+目尻側2分の1に色を乗せる
ブラウンなどのニュートラルカラーを上まぶた全体に乗せたうえで、目尻側の2分の1に色をのせるとブラウンと混じって鮮やかな色も若干落ち着いた色に見えます。
この色は元々あざやかで濃いロイヤルブルーなのですがブラウンと混ぜると全然違う色に見えますよね。
まあ本来の色味は殺しちゃってるというデメリットはあるんですけど、これも1つの使い方だと思っています。本来の色を活かしたいならやっぱりポイント使いがいいです。
ブラウンでなくオレンジを重ねることもあります。
こうすると肌なじみが良くなるのは私がイエローベースだからかもしれませんが、上の写真のように元のアイシャドウの色味がヒトの肌の色とかけ離れている場合はどんな肌色の方でも使えると思います。
欧米のメイク方法やコスメについての考察
ここからは欧米のメイク方法やコスメについて私が個人的に考えていることをコラム的に書いてみます。
クリースという概念
アメリカのMACでタッチアップしてもらったとき、BAさんはわたしのクリースにブラウンシャドウをしっかり塗っていました。
クリース全体にアイシャドウを入れるという、欧米においては一般的な方法に従ったのだと思います。
でもわたしには全く似合っていませんでした。完全にアイシャドウのインパクトに目の存在感が負けて、メイクが悪目立ちしていたのでそのまま帰宅するのが恥ずかしかったくらい。笑
分かりにくいと思うので(諦めるの早い)イラストを描いてみました。
※ここでは利便性の面から「アジア人」という表記をしていますが、アジア人といってもイランやフィリピン、インドなどの中東、東南アジアの方々は中国、韓国、日本人の顔立ちとは異なるので、正しくは東アジアといった方がいいのかもしれませんね。
眉毛部分がでっぱっておらず、眉下と上まぶたまでが地続きの場合はクリースが広すぎるんですよね。
だから日本ではクリースではなく「アイホール」という目玉がある部分だけに色を乗せるのでしょうね。
私とは顔立ちの違う外国の方々のメイク方法を参考にするとすぐクリースに色を乗せてしまうので気をつけなければと思いました。
それと同時に、私のような彫りが浅い人はミニマルなメイクのほうが似合うのだと思いました。(知ってた~!)
鮮やかな色が多い欧米コスメ
もちろん欧米系のコスメだってマイルドな優しいカラーもありますが、日本で見たこともないような鮮やかなカラーが多いのも事実だと思います。
理由としては、クリース部分が広くて顔が濃いと鮮やかなカラーが映えるということ、そして休日のバカンスやパーティーなどオフの時に派手なメイクをする人が多いからということがある気がします。
ソースは私の住んでいる地域や知り合いに限りますが、美容系や営業のお仕事の方はメイクをしている率が高いですが、そうでない方々のノーメイク率は高いように思います。
あまりにもレアなのでメイクをしている人を見るとなんだか嬉しくなります。
日常的にメイクをするわたしたちは「こんな奇抜な色だと普段使えなくない!?」と思いますが、「もちろん普段は使わないよ!てか普段メイクしないし!」ということだと思います。
鮮やかなメイクをする=お休みの日に、仕事に着ていけないような鮮やかな色のワンピースを着るような感覚かもしれませんね。
一応いろいろな人にインタビューしたうえで書いていますが、実際にはいろいろな人がいると思うので私の個人的な意見ということにしておいてくださいね。
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ここまで読んでくださりありがとうございました!
色々と工夫をして自分に似合うメイクを見つけて、アジアのコスメも欧米コスメも存分に楽しみましょ~!!!