こんにちは!
今回は珍しく香水について書こうと思います。
マスク生活が続きますが、香水はメイクとは違ってマスクの影響を受けないため、以前より香水を買うようになった人もいるのかな、なんて思っています。
日本で人気の香水と言えば、幾度となくバズり今ではすっかり定番香水になったメゾンマルジェラのレイジーサンデーモーニング。
私が住むアメリカでは、香水文化が盛んなのでマルジェラの香水は日本以上に認知度が高く人気があると感じます。
ある日、Sephora(イセタンミラーみたいな店)で買い物をしていると、化粧品店には縁がなさそうな、スポーツチームのロゴ入りキャップをかぶった小太りのおじさんに突然話しかけられました。
わたしが香水を見ていたからだと思いますが、「マルジェラはね、高いけどお金出す価値あるよ!」と突然プレゼンをされて面白かったです。笑
また、日本でコスメを買うとスキンケアのパウチをもらうことが多いと感じますが、アメリカだと香水の1~2mlくらいのサンプルボトルをもらう機会がすごく多いです。
このサンプルボトルを一回の買い物で5本渡されたことも(上の写真には5本写っています)。
こんなかんじでアメリカにいると香水を試す機会が多くなります。
マルジェラも例にもれずサンプルボトルをもらったり、気軽なミニボトルを買ったりで色々試す機会があり、気づけば10種類になったので一旦感想をまとめようと思います。
店頭で一度試した、とかではなくミニボトルを何度か使った上で都度感想を書いていましたが、香りの感じ方は個人で異なるのでその点ご了承ください。(使い切ったボトルは捨てちゃったので写真は少なめです)
Contents
これを書いている人の好み
わたしと感覚が似ている方は同じ感想を抱く可能性が高いと思い、参考になるかもしれないのでわたしの好みや苦手な香りを書いておきます。
香水に強いこだわりがあるわけではないライトユーザーで、嗅覚は若干強いかもしれません。
香りで酔うか酔わないかで言うと酔いやすいほうです。
好き
フルーティー(柑橘など)、フレッシュ(石けんなど)、ティー系、ジャスミンの香りが好きです。
日本で流行る香水は自分の好みの香りであることが多いです。
苦手
甘すぎる、くどい、えぐみ、重すぎる香りが苦手。(誰でもか..?)
グルマン、フローラル、パウダー、スエード、潮や雨系は苦手なことが多いです。
値段
値段は各香りに共通しているのでまとめて書いておきます。
10ml / 4180円
30ml / 9020円
100ml / 18150円
量の目安
ただ香りの印象を確認するだけであれば香水専門店などが提供している1ml~入りのミニボトルの販売、しっかり自分に合うか確認するのであればカラリアやセントピック のようにおよそ1か月分の4~5mlが試せるサービスもあります。
香りの感想
日本人の感覚で合うものはどれくらいあるのかと思いましたが、半分以上の香水は人を選ばず使いやすいなと感じました!
メゾンマルジェラのレプリカは、“香りの記憶”をコンセプトにしているシリーズで、印象的な思い出のシーンや日常のシーンを香りで表現しているものです。具体的な場所の名前と年まで設定されていて芸が細かいです。
わたしもそれぞれの香りから受けたイメージで、場所とかシチュエーションを自分なりに考えて一言書いてみました。(センスのかけらもないですw)
甘さ、使用シーン、感想はわたし個人の感じ方に基づいて書いています。
コーヒーブレイク
ノート:ラベンダー、ミルクムースアコード、レモンエッセンス、レッドアップル
甘さ:くどくない温かな甘さ
使用シーン:春秋冬
分類:フゼアテイスティー
コンセプト:2007年、ストックホルム(スウェーデン)のコーヒーショップ。
凍てつく寒さの冬のストックホルム。暖かいカフェでクリーミーな泡の乗ったコーヒーを飲んで安らぐひと時を表現。
「寒い日、暖房で温まった自分の部屋でゴロゴロ」
ほんのり甘さもあるけど甘ったるくなくて、この香水をふりかけた毛布にダイブしたくなるようなあたたかく優しい、リラックスできる香り。
コーヒーショップがテーマになっているけど、コーヒーの香りがそのままするというかんじではないかな。
ウッディ系のような重厚感やクセはありませんが、毛布、テディベア、暖かい部屋、我が家、とかそんなイメージが思い浮かびます。
コーヒーの苦味やスモーキー感は感じないけど、コーヒーを想起させる軽やかな香ばしさを感じます。
フゼア系はスーツのサラリーマンを想起させるキリッとした甘みのない香りということで知られていますが、そういう印象はあまり受けないので意外です。
フレッシュ系ではないけど、まあるい香りで使いやすいと思います。
セーリングデイ
トップノート:アクアティック、アルデヒド、ジュニパー
ミドルノート:コリアンダー、アイリス、ローズ
ベースノート:レッドシーウィード、アンバーグリス、アンバーウッド
甘さ:フルーティーで爽やかな甘さ
使用シーン:春夏
分類:ウッディーアクアティック
コンセプト:2001年、エーゲ海に浮かぶギリシャのパロス島で過ごすバカンスをイメージ。
爽やかな海と温かな太陽の光の中、エネルギッシュな自然の中で過ごすひとときを表現。
「真っ青な空の下、少し肌寒いけど太陽の光が暖かい5月」
というかんじのご機嫌な香り。
もしこの香りがする人がいればどんな人でも ”感じがよさそうな人だな”と思いそうです。(語彙力は?)
爽やかさの中に甘さがありますが、完熟メロンのように爽やかでフルーティーなくどくない甘さだと思いました。
ウッディアクアティックという分類だけどウッディな印象はあまりなかったです。
苦手な潮の香りは、ほんのり感じる程度で強すぎなかったので自分でも使えました。
香りが飛ぶのは早いかも。
レイジーサンデーモーニング
トップノート:洋ナシ、アンブレットシード、スターアニス
ミドルノート:アイリス、ローズペタル、オレンジフラワー
ベースノート:インドネシアパチョリ、ホワイトウッド、ホワイトムスク
甘さ:ほんの少し
使用シーン:いつでも
分類:フローラルムスク
コンセプト:2003年、イタリアのフローレンス(フィレンツェ)。洗い立ての清潔なシーツに包まれる、晴れた日曜日の朝の落ち着いてリラックスしたひとときを表現。
「存在感のある清潔さ」
正直に言うと言葉で表すのが難しい香りです…! それゆえにこんなふわ~っとした恥ずかしいキャッチフレーズしか思いつかなかったよ泣
でも「清潔感がある香り」の一言だと薄い。クリーンだけど個性のある複雑な香りなんですよね。(尖った香りというわけではない)
洗い立てのリネンの香りと聞いて、「爽やかさ満点で全てを洗い流す石けん…!」みたいな香りを想像していましたが、実際は石けんぽさは感じるもののメインではなかったです。
洋梨のほんのりした爽やかさの中にフローラルが加わり、深呼吸したくなるような安心感に至る香りだと思いました。
安心する感じがあるのに甘さはなくて、男性にも愛用者が多いのにも納得です。
ちゃんと存在感があるけど香水っぽい癖がないので、学校やオフィスにもつけていけると思います。
アンダーザレモンツリー
トップノート:ライム アコード、プチ グライン エッセンス、カルダモン エッセンス
ミドルノート:コリアンダー エッセンス、メイト アブソリュート、グリーンティ エキス
ベースノート:シダーウッド エッセンス、シトラス アブソリュート、ホワイトムスク
甘さ:甘さは控えめ
使用シーン:春夏
分類:シトラスフローラル
コンセプト:1987年、イタリアのシチリア島に位置する町、パレルモにて。明るい太陽が降り注ぐレモンの木陰で温かな空気や新鮮な風を感じながらまどろむシーンを表現。
「青いレモンを石けんで洗う」
苦いレモンの青臭さの中に石けんを感じる清涼感のある香り。
柑橘系の香りが好きなので期待をしましたが、一般的に想像する黄色いレモンではなく熟していなまだ青いレモンを想起させます。
腕にプッシュして香りを直に嗅ぐと柚子のお風呂みたいな香りがすのだけど、自分の周りに漂う頃には柑橘というより青臭い苦み。どんどんレモンから離れた香りになって石けんっぽい香りに近づいていきます。
キリっとしたスッキリ感で始まるんだけど、そのあとに石鹸のまろやかさ・人工物っぽい香りが混ざってくるところに違和感があって、個人的には苦手な香りでした。
バブルバス
ノート:ローズ、ラベンダー、ジャスミン、ソープバブルアコード、ココナッツ
甘さ:まあまあ
使用シーン:いつでも
分類:シプレフローラル
コンセプト:2005年、アメリカのビバリーヒルズのバスルームでフローラルな香りのバブルバスを楽しむ静かなひと時を表現。
「深窓の令嬢」
お風呂上がりの香りのような、清潔感と甘さのあるかわいらしい香り。
日本人が想像するクリーンな石けんぽさはなく、つけたあとココナッツの甘みを感じます。
アメリカのバスグッズはココナッツの香りを多用しがちなのでリアルだな、と思いました。笑
最初の甘さを感じた後は、優雅で清潔感のあるフローラルに変わっていきます。
ココナッツの甘さとフローラルの組み合わせだからか、女の子、とか少女っぽい香りという印象。
そして大胆さや解放感とは反対の、繊細で優雅な香りなので深窓の令嬢っぽいなと思いました。
フローラルが引き締めていくので甘ったるいというほどではないと感じたけど、ココナッツの甘さが苦手な人は要注意です。
マッチャメディテーション
トップノート:ベルガモット、マンダリン、グリーンティー
ミドルノート:オレンジフラワー、ジャスミン、マッチャ
ベースノート:ベンゾイン、モス、ホワイトチョコレート
甘さ:ほんのり甘い
使用シーン:いつでも
分類:フローラルシトラス
コンセプト:2008年、東京の自宅にて。明るく穏やかな午後に瞑想をして自分と向き合う静かな時間を表現。
「甘い緑茶と生け花」
抹茶の香りがしないというレビューも見るけど、外国人と日本人の思う「抹茶」は少し違っているのかも。
これも抹茶というか「砂糖を入れた緑茶」みたいだなと感じました。海外の緑茶ってアジアでも砂糖入れがちよね。
落ち着くような香ばしくスモーキーなお茶の雰囲気はちゃんとあって、そこに柑橘系の爽やかさ・フローラルの上品さが加わっています。
抹茶ミルクっぽいという感想を聞いたことがあり甘々な香りを想像していましたが、男性でも使えるようクリーンな香りです。
楽器の演奏ホールや美術館みたいな、洗練された場で感じる香りっぽいなとも思いました。
ジャズクラブ
トップノート:プリモフィオーレレモン、ピンクペッパー、ネロリオイル
ミドルノート:セージオイル、ラムアブソリュ、ジャワベチバーオイル
ベースノート:スティラックス樹脂、タバコリーフ、バニラビーン
甘さ:強め
使用シーン:夜、秋冬、休日
分類:オリエンタルウッディー
コンセプト:2013年、ニューヨークはブルックリンのうす暗いジャズクラブが舞台。洋酒やたばこを楽しみながらサックスの音色に聞きほれる洗練された大人の男性の雰囲気を表現
「大人の渋みと甘さ」
今回紹介する中で断トツ濃厚で重めの香り。
つけ始めは鋭い苦さとスモーキーさにひるむけど、だんだん落ち着きのある洋酒のような甘さに変わっていきます。
甘さは強くクセがありますが、薄くつけると休日のお出かけにちょうどよかったです。
非日常な香りですが、たまに使いたくなるオシャレな香りです。香りの持続度は長く感じました。
バイザファイヤープレイス
トップノート:レッドペッパー オレンジブロッサム クローブ
ミドルノート:チェスナッツ ガイアクウッド ジュニパー
ラストノート:バニラ ペルーバルサム カシュメラン
甘さ:強め
使用シーン:夜、秋冬
分類:ウッディアンバー
コンセプト:1971年のフランス、ヨーロッパ最高峰のモンブランの麓に位置するシャモニーの真冬の朝。
真っ白な雪で覆われた窓の外とは対照的な、暖炉の炎で温まる部屋の中の様子を表現。
「身にまとうサウナ」
嗅いだ瞬間、木で造られたサウナの一部屋を思い浮かべました。
熱した木の温かくてスモーキーな香ばしさにバニラの甘さが加わった深く重厚な香り。
ログハウスっぽさもあると思います。木造りのサウナやの温かみをいつでも感じることができる香水。
甘みが強く重厚ですが、だんだん森林のような爽やかな香りが出てきます。
香りの持続度は長く感じました。
フラワーマーケット
ノート:ジャスミン、チュベローズ、ローズ、フレシア
甘さ:甘さは控えめ
使用シーン:春夏
分類:フローラルグリーン
コンセプト:2011年の活気に満ちたパリのフラワーマーケット、みずみずしいグリーンや鮮やかで新鮮な花々が咲き乱れる様子を表現。
「新しい職場、初出勤の朝!」
という感じの、フレッシュさがあふれるスッキリしたフローラル。
フローラルはくどいものが多くて苦手なんだけど、これは青臭さが抑えられていて気持ち悪くならず使いやすいです。
風と水分を感じるような爽やかさが、時間が経つにつれて日本の入浴剤みたいなホッとする香りになっていくところもいいですね。
これも万人受けしそうな素敵な香りなんだだけど、その代わりマルジェラ以外にもありそうというのは少しだけ思いました(素人の感想です)
ビーチウォーク
ノート:ベルガモット、レモン、ピンク ペッパー、イランイラン、ココナッツミルク、ムスク、 ヘリオトロープ
甘さ:強めの甘さ
使用シーン:夏、夜
分類:フローラルソーラー
コンセプト:1972年、フランスの海岸線の街カルヴィ。温かい太陽の光に包まれながら砂浜で過ごす開放的なひと時を表現。
「ハワイ旅行の思い出」
ビーチウォークという名前の印象から爽やか系だと思いがちですが、南国のお花のような甘さ・お香のようにオリエンタルな雰囲気を感じる香りです。同じ海の香りでもセーリングデイとは全く異なった香りです。
イランイランやココナッツ、ムスクが入っており、夏の夜に合いそうな女性らしい香り。
ハワイで過ごしていた時にいつもこれに似た香りがしていたことを思い出します。ハワイに行ったことある人はハワイを思い出すと思うんだけどどうかな。
ココナッツは最初だけですが、甘めのお香の香りがメインなので苦手な人もいるかも。(わたしは結構好きです)
海水の潮の香りもするみたいなんですが、わたしはあまり感じられなかったです。
爽やかさと甘さのチャート
自分の感覚ではありますが、爽やかさと甘さのチャートのようなものを作ってみました。
爽やかですっきりとしている順に上から並べました。
中央はほんのりとした甘さ、下に行くほど重たい甘さになります。
汎用性高め、というのは場所や時を選ばずに使える香りか?という意味です。
アンダーザレモンツリーも汎用性が高いものなのかもしれませんが、個人的にムリだったので外しています。
今回試した中で、「もっと嗅ぎたい!いい香り~!」とまで感じた香りは、てセーリングデイとマッチャメディテーションでした!何気にフラワーマーケットも。
他の香水も気分に合わせて使いたくなるものばかりで、もっと難しいものが多いと予想していましたが意外な結果に!
少量から試したい?
香りの感想を呼んでだ上で、それでもたくさん入った香水を買う前に少量から試したい方が大半だと思います。
そんな時、少量から試せるサービスがおすすめです。
●ミニボトル1~2ml(1000円前後)
この量だとおよそ5~15日分ほど試すことができます。
そもそも自分がこの香りを好きかどうかを確認でき、何日かつけて時間による香りの変化も確認できます。
少量ボトルなので蒸発しないよう、保管方法や場所には注意してください。
●ミニボトル4~5ml(2000円前後)
サブスクリプションで好きな香りを約1か月分、試すことができるサービスがあります。
これらのサービスを使うとおよそ1か月分試すことができるので、色々な場所や気候、シチュエーションで香りがどんな表情をするのかを試すことができます。
日本にいた時に1か月だけカラリアを試してみましたが、解約も簡単に出来て気軽に使えてよかったですよ。
ミニ香水のコフレ
最後に公式から販売されている容量少なめ(2ml、7ml)と10mlのセットをご紹介。
左のボトルが2mlの容量(持っていたレプリカのミニボトルは無料配布の1.2mlです)、右が7mlのミニボトルです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
他の香水サンプルや持っている香水についても書きたいので少しずつ書いていくつもりです!
→書きました!